2021-07

是川銀蔵

是川銀蔵・・・相場師一代(6)仕入れの商売

銀蔵は強制送還を逃れ主計の仕事をしていたが、半日で終わるので商売を始めようと思った。主計少尉にこう切り出した。「軍隊は、鶏・卵・野菜など毎日中国人から買い付けていますが、この一部を私にやらしてもらえませんでしょうか。私なら今より安く仕入れら...
本間宗久

本間宗久・・・第9章「不作年掛引のこと四法」③

「さて、霜月限新商、古米並びに其の年の作の見聞釣合を以って、五、六十俵より百俵安に商出初めてより、大概、四五十俵下げ稀なり。其の年の作の見当を以て商出る故、累年十俵より二三十俵位の下げにて、其の年の変により上に向くなり。上方当地、不作天災等...
たなぶの独り言

強気と弱気

相場については目先強気ですね。アメリカの相場が良いので、多少は日本もおこぼれがあると思う。でも、上がればツナギしていきます。これが私のやり方です。なんだろう、もう深く考えなくて、日課のように上がるとつなぐ。 ツナギについては、本当になんでみ...
本間宗久

本間宗久・・・第9章「不作年掛引のこと四法」②

「当地、六、七月不順にて、稲尺なく田の中窪み元薄く共、六月末方より七月廿日頃迄に照り続く時は急に見直し上作の方になるなり。又六月より八月までの間、大風、洪水、虫付等の天災浅深に能く能く気を付くべし。此の事、当地は申すに及ばず、九州上方専らな...
是川銀蔵

是川銀蔵・・・相場師一代(5)主計の仕事

銀蔵は12日後に強制送還になろうとしてしたが、村の中で1件だけ夜遅くまでランプの灯りがついている家があるのに気づく。近づいて覗いてみると、そこは主計室で少尉を中心に3,4人の兵隊が山ほど伝票を積み上げて、そろばんを弾いているのが見えた。しか...
たなぶの独り言

まだはもうなり、もうはまだなり

世界中がペーパリングに注目している。だが、みんながペーパリング後の相場変調を予測しているなら、そんな変調はこないのではないかとも思う。過去の危機は人々の予想が出来ないところから来ている。 だから、まだしばらくは私は強気でいく。とはいえ、ツナ...
本間宗久

本間宗久・・・第9章「不作年掛引のこと四法」①

9章は4つのブロックに分かれている。今日は①を。 「当地、六、七月雨勝ち涼しく、時候冷々しく、天気稀なる年は、此の方近国共極めて不作なり。又九州、四国、中国、五畿間、東海道、奥筋共、天気作合年々不同なり。北国上作、西国不作、関東不作、その年...
是川銀蔵

是川銀蔵・・・相場師一代(4)強制送還の危機

銀蔵が日章旗の旗の立つ村の入口で倒れた後、誰かに呼び起される声がして目を覚ますとどこかの家の中で2,3人の兵隊に囲まれていた。(助かった・・・)と安心してそのまま気を失ったという。2度目に目が覚めた時は、医務室のベットの上だった。銀蔵の持ち...
たなぶの独り言

東京4度目の緊急事態宣言

日本株の出遅れは、明らかにコロナの状況によるものだと思う。日本は本当に医療後進国なんだと言わざるを得ない。他の国が自国ワクチンを作ったり、イスラエルのように先行で国民に供給出来たりしているなかで、日本はワクチンを手に入れるのも遅く、自国開発...
是川銀蔵

是川銀蔵・・・相場師一代(3)命がけで山東半島横断

陸軍の御用商人に俺はなる!と軍隊を追った銀蔵だったが、「なんでもいいから商売をさせてくれ!」と頼んでみても、軍隊が未成年に商売をさせてくれるはずもない。「ここは戦場だぞ。子供がうろつくところじゃない。内地に帰れ!」とまったく相手にしてもらえ...