本間宗久・・・第9章「不作年掛引のこと四法」②

本間宗久

「当地、六、七月不順にて、稲尺なく田の中窪み元薄く共、六月末方より七月廿日頃迄に照り続く時は急に見直し上作の方になるなり。又六月より八月までの間、大風、洪水、虫付等の天災浅深に能く能く気を付くべし。此の事、当地は申すに及ばず、九州上方専らなり。」

6~7月にかけ天候不順で稲作の生育が悪くても、6月末から7月20日頃まで照り続けば作柄は持ち直す。6月から8月にかけては、稲の育成にとっても大事なときであるから、天候や虫害などに十分気を付けるべきだ。これは荘内地方はもちろん九州上方全般にきをつけるべきだ。

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