9章は4つのブロックに分かれている。今日は①を。
「当地、六、七月雨勝ち涼しく、時候冷々しく、天気稀なる年は、此の方近国共極めて不作なり。又九州、四国、中国、五畿間、東海道、奥筋共、天気作合年々不同なり。北国上作、西国不作、関東不作、その年々大概当国に準ずるといえども、その違いあるなり、能く能く考えるべし。」
稲作に大切な気候は六月から七月であるが、この時期に雨が多く、涼しく、好天が少ない年は近辺は大体不作である。九州や東海道など遠方の国は天候などの違いから作柄が一様ではない。大体はこの荘内地方に準ずるが、違いのある事を忘れてはならない。
次回は②を。 たなぶ
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