豊かになるということ

先日投資しない人は自分の時間を売り続けるしかないという話をしましたが、逆に豊かになるという事は自分の時間をお金にしたら、そのお金を投資に振り分ける事だといえる。まじめに働けば報われるというのは過去にはそうだったが、今の日本ではそうともいえない。１９９０年代までは企業は社員に十分な対価を払っていた。利益のどのくらいを社員に給料を払っていたかという労働分配率は全体で70％くらいから50％、大企業では50％程度から30％程度に下がっている。企業は給料を社員に払わなくなっているのは確かだ。代わりに増えているのが配当だ。企業にもよるが数十倍に増えている。つまりは出来るだけ早く投資家の位置に自分を置かないと格差は開いてしまう。

もう一つは貨幣価値の低下だ。日本だけでなく世界中で国は国債を発行して紙幣を大量に刷っている。つまりは貨幣価値が低下している。日本も大量の国債を日銀が買い、金利を低いままで貨幣価値を下げたおかげでいまのインフレが発生している。貨幣価値がさがると通貨は値下がりする。輸入物価はあがり、日本の様な資源のない国はインフレになるということになる。でも日本人は投資をギャンブルだと思っているので、投資をしない人がまだ多い。投資をしている人も下落相場になればすぐやめてしまう人が大部分だ。ちゃんと勉強もせず、「みんなやっているから。動画で推奨されたから。」程度で始めている人は、昨年８月や今年のトランプ関税の「軽い」下げでも相場から撤退することになる。

優秀な人間の多い日本で貧しくなる人が増えないことを祈るばかりである。働いたお金で投資をし、有利な場所に自分を置こう。それがインフレ時代の生き方だと思う。


たなぶ

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