もしあなたが相場を自由に動かせる力を手に入れたらどうするだろうか。「そんな不公平な力は使わないよ！」なんて奇特な方は滅多にいないだろう。何せ相場を自由に動かせるのだから、お金は設け放題だ。使うのが当然だろう。「でも、そんな事出来るはずない。誰も相場を自由になんて出来ない」というインテリな意見もあるだろう。
だが世の中にはこういう人がいる。巨大な領地を持っている独裁者で、十数万の軍隊を隣の国の国境に展開し、世界秩序を乱そうとしている。世界の相場はこの軍事展開で、原油や穀物、金属、貴金属などが高騰している。その独裁者の国は資源国で上昇相場で大きな利益を手にしている。そして、その独裁者は国としても儲けつつ、自分もポジションを持っている。
かなり上がったところで売りで利益を出し、さらに空売りを掛けてから「軍の一部を撤退させた。」とマスコミに向けて言えばいい。相場は下がり上げも下げも独裁者は取れる事になる。そして下がったところで独裁者は買いポジションを作り「やはりもう少し軍を増やそう」と言えばいい。またコモディティは上昇し、彼も彼の国も儲かる事になる。
一度こんな相場を自由にできる力を手に入れたら、「絶対に手放すものか」と考えるのが人間だ。きっとこれからもこんな事がつづくのではないだろうか。
たなぶ
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