今日の逆張りの話で、牛田権三郎は下記の言葉を残している。
「秋やすく、人気も弱く、我もまた売りたきときは、米の買いじゅむ。」
買いじゅむというのは、買旬、すなわち買い時の意味である。つまり、上記の意味は、
”米が豊作になると相場は安くなり、一般の人気も弱くなってきて、自分も売りたい衝動にかられてくるものであるが、米、人、我と三つ揃って弱くなって売りたくなる時は、米相場にとって千載一遇の買い場である”
という意味だ。
人の逆というのは、言うは易く実行は難しい。それは人間の本能に逆らうことだ。永遠のテーマではなだろうか。
たなぶ
三猿金泉秘録(4)・・・人の逆を行く
牛田権三郎

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