立花義正(8)・・・試しから手仕舞いまで

立花義正

相場というのは色々なやり方があるが、相場師立花氏は「うねり取り」という手法で、期間的には現代風に言うとスイングトレードともいえるが内容はまるで違う。基本的には試し玉から分割買い(売り)、ツナギ(売り買い両方ある)、手仕舞いの流れとなる。文章で書いてもわかりずらいと思いますので、立花氏の著書「あなたも株のプロになれる」P185にある昭和37年4月から9月の日本電気の玉帳を乗せるので見てほしい。

         売  買

昭和37年4月     ー2
           0      失敗
          2ー      売り建て
          5-
          10-
          10-2    買いツナギ
          10-5
          10-     ツナギを切る
          15-     売り乗せ
          20-     売り乗せ

昭和37年5月     0      一区切り
          2-      再度売りはじめ
          5-
          10-
          15-
          20-

昭和37年6月    20-2
          20ー     ツナギを切る
          25-
          30-
          30-2    買いツナギ
          30-5    
30ー     ツナギを切る
昭和37年8月    30-2
          30-5
           ー5    本玉手仕舞い
           ー10    買い乗せ
昭和37年9月     ー15    
            0     区切り
           

これが相場師の売買なのだが、現在の常識(インデックス投資)とはまるで違う世界がある事は知ってほしい。この昭和37年は下げ相場に対して売り玉を立てて、買いツナギを行いながら本玉を維持して、途中途中で区切りも入れつつ、最終的に売りと買いも取っている。まさに芸術の域ともいえる。

たなぶ
       

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