インデックス積み立てが投資の正解みたいに言われて久しい。でもそれが言われているのは上げ相場が長く続いているからだ。過去の数字いじって何年積み立てを続ければ暴落も怖くない的な話があふれているが、喫煙化が「いざとなれば禁煙なんて簡単」といってみたり、毎日好きなだけ食べてる人が「ダイエットで10Kgくらいすぐ痩せられる」と豪語するのと同じだ。すでにリーマンショックから13年。リーマンショックを知らない若い投資家も多数参加している。そんな人は下げ相場の怖さを理解していない。
正直、ダイエットひとつできない人は、100%下げ相場に耐えられないと断言する。禁煙すらできない人も無理だろう。人間は毎日楽しく生きていたいのだ。幸せに生きたい、毎日嫌な思いなんてしたくない。それは普遍的な本能だ。相場は時に信じられないくらい下がることがる。しかも長期、年単位で下げ続けることがある。それはこの普遍的人間の本能に反する。毎日少しずつ自分の資産が減っていく。時に大きく反発し「やっと苦しみも終わるか」と思いきや、また下げはじめ安値を更新していく。
人間は3回同じ事をみると法則として認識するというが、上記の戻して下がってを何度も繰り返せば「あの時売っていれば」「前の天井で売っていれば、あれが買えたあれも出来た」と考えてします。嫌な思いは続かない。最初は「いつか上がるさ」なんて言っていても、長い時間の中でさんざん売らなかった自分の行為を恨み、後悔してポジションを手じまうことになる。「また相場が回復したら始めればいい」そういう考えで、毎日の平和な生活が戻った事に満足する。
しかし、それからしばらくしてまた相場は急騰する。しばらくして相場は底を打つがまだ不安定だ。そして急騰を始める。そこで恐る恐る積み立てを再開しても、2番底の下げに引っ掛かりすぐにやめる。前の下げの恐怖が残っているからだ。こんなことを繰り返し「自分には投資は向いていない」として相場から撤退するのだ。私が何故ツナギを進めるのかというと、「人間は弱い」からだ。私も含めて人間、そんな強くはない。だから、自分の精神にあったツナギという保険を使う事がよいと思うのだ。
現物を買い、長く保有する。出来れば永遠に持ちたい。しかし、大きく割高な時や相場全体の暴落時は、ツナギで保険を掛けることは過去の投資家が考えた、英知に他ならないもっとツナギが広まればよいと思うのだ。
たなぶ
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