本間宗久・・・第10章「相場引上げ大騒ぎ考えのこと」

本間宗久

10章は人気化して天井が形成された後の戦場の事が書かれています。

「新商始めてより、段々引き上げて、大騒ぎ出て、天井値段に成り、其の日二俵三分迄出て行当り、その日の内に狂い、三俵二三分迄返す。この日の二、三部に心を付け考う可し。この米、又一両日のうちに、二俵半六分まで通うものなれども、二俵三分迄引立て勢なく、クラリ三俵台を返すものなり。ここにて売込むなり。急に 二俵三分迄引上げ候米ゆえ、三四俵の間は人気張詰めおる故、四俵台へ下がる時は又々三俵へ買戻すものなれども、自然と買い入れなく、五六俵迄下がるなり。この時、米を考え買入るるものなり。極めて三俵台へ上がるものなり。是大通いなり。次の月二俵三分をうち超し一二分とも上がらば油断なく買入るべきなり。又次の月、三俵位二俵六分に上げ留り候はば、思入れに売込むべし。これ三位の秘伝なり。」

安値から大幅に上げた相場が二俵三分まで上げとどまり、その日の内に動きが変わり三俵二・三分まで下げれば、この天井値段の二俵三分という値段をしっかり心にとめておきたい。一両日のうちに一旦二俵三分寸前まで戻すがこれを上回る勢いはなく、だらだらと逆に三俵台へ押してくる場合は売りのチャンスである。急ピッチに上げた相場なので四俵台まで押せば押し目買い気分でいったんは小戻りするが、後は積極的に買い上げる向きはなく、ほぼ往って来いという水準まで下押すものだ。ここで買いを考えれば自然に三俵台まで戻すもの。次の月に戻りピッチが速まり、もし先の高値である二俵三分を一~二分でも上回れば即座に買うべきだ。逆に二俵三分寸前までで上げ止まった時は、思い切って売るべきだ。これは三位の秘伝である。

たなぶ

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