本間宗久・・・第4章「人気片寄ると逆現象」

本間宗久

下げ相場の話である。
「米段々下げ、上方相場無替事諸国並びに最上払い物沢山の風聞、人気も揃い弱く、何程下がるかも知れ難く、我が考も弱かるびしと思う節、心を転じ買い入る可きなり、この思切り、海中へ飛入る心持ち、はなはだ成し悪しきものなれども、其の節疑いの気を生ぜず買うべし、極めて利運なり。下と見込む時、思い入れの通り下がるものなれば心易きものなれども、人気下がると片寄る時、かえって上がるもの故、考えに及ばざるものなり。上も同断、すなわち海中に飛込心持ち、極意なり」

この話も、相場の転換点での話のようだ。下げ相場の最後は悪い情報がひっきりなしに入り、毎日値も下げ、今売ればすぐに利益になりそうに見える。昨年のコロナショックのようだが、こういうときにこそ、海に飛び込む覚悟で買うべし、と本間宗久はいうのだ。

皆さんは、昨年のコロナショックで買えただろうか?

たなぶ

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