いずれ来る下げ相場の為に①

相場について

最近、投資をする人も増えて新NESAも2年目で枠を早く埋めようとしている人もいるので、いずれ必ず来る下げ相場の為にどうするかという話題も書いておきたい。すぐに下げ相場になるといっているわけではなく、「山高ければ谷深し」の相場格言の通り、10年上げ相場が続いたのですから数年の下げ相場は想定しておくのが賢い投資家というものでしょう。

【1】満額張るな:これはよく言いますが100万円もっている人が100万円投資する事です。満額張るのは当然利益を最大限得るためで、有名な為替トレーダー若林栄四氏の言葉「相場は恐怖と欲望のゲーム」でわかるように、投資家は儲けたいという気持ちと、損したくないという恐怖に苛まれながら投資をしています。私も含め、皆さんそうでしょう。でも、満額張ると下げ相場をもろに受けてしまうので、精神的にもたないと思います。ちなみにここでの下げ相場とは2年以上下値を更新する長い低迷相場を前提にしています。

【2】信用取引の買いやレバレッジ買いETF等を買うな:多くの投資家は、特に現在の様な上げ相場が10年も続いて「相場は儲かるもの」と思い始めた投資家が考えるのは「どうせ上がるのだからレバレッジを掛けてさらに大きく儲けたい!」というものだと思う。自然な現象だともいえる。ウオーレン・バフェットも記者に「何故みんなあなたと同じやり方をしないのでしょうか」と聞かれて「誰もゆっくり金持ちになろうとしようとしないから」と答えたといいます。ほとんどの投資家は、しかも儲けを覚えた投資家は「早く1億超えたい、超えたら安全資産でゆっくりしたい」といいますが、相場がそんな人を成功させるはずもなく、最終的にはリスクを取りすぎた人には成功はない。レバレッジをかけすぎると痛い目を見るでしょう。

【3】用途の決まっている資金で投資をしないこと:2年後の車の購入資金や5年後の子供の入学資金などなど用途が決まっている資金で投資をすると、下げ相場で「しまった」と投げることになります。返済の決まっている借金で投資など、そもそも言語道断です。バフェットではないですが、相場はゆっくりやるいのはよく、「余裕」こそが成功の秘訣だと思います。この10年、いやバブル崩壊後に相場の急落時には金融緩和・財政出動で相場を支えてきたという歴史があります。ですが、すでに2022年でアメリカで見たようにインフレ時の下げ相場は支えようがないのです。ちなみに2022年のアメリカの下落は1年程度の短期間でしたが、株も債券も下落するという何もかも下がるという相場でした。インフレで利上げを行う状況では、金融緩和や財政出動といった対策は取れません。短期での相場の回復が難しいのはそういう点にあると考えていいでしょう。

心構え的な記事で物足りないかもしれませんが、思うところを書きました。過熱感のある長期上昇相場の時にこそ考えておきたいです。

たなぶ


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