いずれ来る下げ相場の為に②

相場について

そもそも下げ相場とは、どういうものでしょうか。昨年8月の下げは急落ではありますが、下げ相場とは思わない。下げ相場というには下げ幅だけでなく、年単位の時間が必要だと思います。この10年間いくつもの「〇〇ショック」がありました。昨年8月の日銀ショックやコロナショックなど、このショックというのは短期間に終わり、数か月後に下げ前の価格を更新しています。この10年に相場を初めた投資家は「下げは買いのチャンス」と学習したはずです。実際そうでしたし、私も買ってきましたし、昨年の8月の下げも買いました。こういう状況で、下記の注意が必要だと思うのです。

【1】無限難平をしない:急落で買い儲けた経験をした投資家は、次もまた同じことをします。だが、下げ相場はというのは年単位で下げますから、急落後に急騰してさらに下落を繰り返す傾向があります。次の下げ相場が何の原因によって引き起こされるのかは想像の域を出ませんが、やはりインフレではないかと思います。過去使った財政出動が使えない(さらにインフレになるので)この下げ相場は、下げ相場というには十分な期間になるのではないかと想定してしておいた方がよいです。この際、難平を繰り返すのは、ただただ自分の資金を溶かすだけなので、しない方がよいでしょう。

【2】長期積み立ては継続:【1】と矛盾するように思うかもしれませんがNISAなどで積み立てをしている投資家は継続でよいのですが、ただし収支は気にしないという前提があります。そもそも積み立ては相場観を無視して、つまり高い安いを無視して高いときは少なく、安いときは多く買うを基本にしています。下がって損になったから一旦積み立てをやめようとか、損したから売ってまた上がりそうになったら積み立てを開始しようという人は、そもそも積み立てを行ってはいけないのだと思います。しかし、これまで何度も言ってますがほとんどの人は長期に損をしている状況になるとポジションを解消、つまり損して相場から撤退する選択をします。それほど人間は損を嫌います。プロスペクト理論も有名です。

【3】良質な投資先に投資する:下げ相場でも良い投資先は必ずあります。コロナという近年人類史上に残るパンデミックでさえ、zoomなど急騰した株はありました。買いしかしない投資家は、下げで取れないのでこういう投資先を見つけるしかない。しかし、簡単ではないでしょう。日ごろから膨大な時間をかけて勉強した投資家しか、こういう銘柄は見つけられないと思います。私は「投資とは赤ん坊も横綱も同じ土俵で相撲をとるゲーム」だ何度も言ってますが、勉強しない投資家の資金が勉強した投資家の懐に流れるのは、仕方ない現象だと思います。そしてこの相場というのは相当濃密なレッドオーシャンであることも覚悟しなくてはならない。初心者は【2】の戦略を取ることをお勧めするが、それはインフレ率を引いた後の利益は、おこずかい程度になるのかもしれないことは覚悟が必要だと思う。

上げ相場は誰にとってもいいものです。ですが、下げ相場は必ず来るもので、想定しないこと自体がおかしいと認識することが大事でしょう。日本で地震が来ないと誰も言えないように。

たなぶ

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