山崎種二・・・ツナギ売買の実践 東京海上のマイナス1200円の買いコスト

山崎種二

私が勝手に師匠としている相場師で実業家の山崎種二氏。彼は東京海上の大株主だった。そして東京海上のツナギ売買で買いコストを大幅に下げマイナスになっていた。買いコストをマイナスにするのは、ツナギ売買を行うヘッジャーの一里塚だと思うが、林輝太郎氏の著書「ツナギ売買の実践」には、山材種二のツナギに関する記述がある。p44,45から抜粋する。

「株式について著者が聞いたのは、山種こと山崎種二氏の東京海上株のコストダウンである。山崎種二氏または山崎証券は東京海上の大株主であった。それは戦後間もなくから約二十年間続いたと聞いている。手もとに古い会社年鑑が無く、また調べてもみないから山崎種二氏個人なのか、山崎証券の持ち株なのかもわからないし、またどとらが多いかもわからないが、それは本筋と関係ない。著者が聞いたのは仲買店の社長をしていたときで、それも昭和四十二年頃だと記憶しているが、山種の東京海上の持ち株のコストはマイナス1000円を超してマイナス1200円近くになっている、という事を聞いて驚いたのである。」


買いコストのマイナスというのはどういうことだろう。
それは、例えば1000円で株を買った。この株が上昇し1100円になった後でツナギを付ける。つまり信用取引で売りを入れる。そして株が下がり1000円になったところで信用の売り玉を買い戻す。1100円売りの1000円買い物氏なので100円の利益だ(わかり安くするため税金や手数料は考えない)。100円のツナギ利益ということは、この1000円で買いコストは、1000円ー100円で900円となったという考え方である。買いコストがマイナスというのは、何度もツナギ売買を行う事で、この買いコストをマイナスにするという者だ。上の例なら、1回で100円のコストダウンしたのを11回やれば、買いコストはマイナス100円になるというものである。
これが「コストダウンのツナギ」と言われるもので、私・たなぶもやっていることです。

相場には上げと下げがある。うまい人は売りも買いも出来るかもしれないが、なかなか両方取るのは難しい。だが下げ相場で資産の目減りを長期間我慢出来るほど人間は強くない。そこでツナギ売買という手法が有効なのだが、これはやってみた人しかなかなか理解できないというのも事実だ。


たなぶ

コメント

タイトルとURLをコピーしました