リバモア流投機術(4)危険のシグナル

ジェシー・リバモア

リバモアは高値の見方について次のような事を著書に書いている。「同一取引日における再高値からの6ポイント以上の下落」が相場の異変だという。(リバモア流投機術39p)6ポイントは6%と解釈できる。兎に角、上昇トレンドの最後に同一日に高値をつけてからの大幅安が、相場の異変だという。リバモアといえば、空売り屋のイメージも強い。下げのスピードは上げのスピードより速いので、彼はこういう相場の異変に敏感なのだろう。ただ、リバモアはこの異変が絶対相場の変化かと言えば、「株価の変動に関して100%適用可能なルールなど無い。」とも言っている。そして、かつてリバモアは彼が非凡な投資家という人物から言われた相場ルールを上げている。

「私は危険なシグナル点灯すれば有無を言わずに従う。とにかく手仕舞う!数日後、何の問題もないようならいつでも戻れるのだから。そうすることで不安を抱かずに済んだし、金を守る事も出来た。線路を歩いていて急行電車が時速60マイルで私を目がけて走ってきたら、線路脇にどかないなどという愚かな行為はせずに、列車をやり過ごす。列車が通り過ぎたら、いつでも線路に戻れるのだから。」賢明な投資家はこのようなシグナルを見逃さないべきだとリバモアは言っている。そして二の足を踏んでしまうと、一旦は少しリバウンドするかもしれないが、大きな下げに見舞われ大きな損をすると言っている。

リバモアも参考にする天井付近のシグナル。参考にしたい。

たなぶ

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