敗者のゲーム②

チャールズ・エリス

この本は2003年に日本でも発売され、私が持っているのも第1版のもだ。第1章は「敗者にならないゲーム」とあり、1963年から2001年のデータを出し、運用期間が市場平均に勝てない比率がいかに高いかを示した。


多い年で90%。長い年月で見ても75%のファンドは市場平均に勝っていないとした。その理由として、ファンドは顧問料、売買手数料、信託報酬など高い費用が掛かる事を示した。


それはあまりに多くの市場参加者がしのぎを削るこの市場の中で、勝ち負けが勝者の一手ではなく、敗者のミスによってきまるようになった。そうチャールズエリスはいったのだ。


確かに多くの投資家が損をするのは、投資先を間違えて大きく損をし、最後は投げ売りする時ではないだろうか。彼は市場をテニスに例え、アマチュアのテニスでは、80%が相手のミスショットで勝負が決まると言っている。


市場に勝つ事は、プロの75%が出来ない。これは覚えておいてもらいたい。


たなぶ

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