たまには初心者向け記事も。私も初めて投資をはじめたときはドキドキしてました。当時はバブル崩壊のど真ん中でしたので、乱高下してましたし、そもそも下げ相場でした。90年代は悲惨な状況だったのを覚えています。今のようにネット証券もありませんし、そもそもインターネットもなく、証券会社の店頭で1000株単位で買うしかない時代でした。手数料も高く、株券(当時は株券がありました)を証券会社に預けるのも当時3000円くらい掛ったと思います。現在の様な優良なインデックスファンドもありませんし、投資信託はあったものの手数料が高く、いまでいうぼったくり投信が多かった思います。
そもそもなんで投資を始めたかというと、私の祖父が株をやっていました。私は家が商売をしていて小さい頃は祖父母に預けられることが多く、じいさんばあさん子でした。祖父は東北電力の株を持っていおり、叔母が帰省したときに「はやく売っちゃいなよ」などと話す会話を聞いていました。子供心に(株なんて難しいものを持っている、おじいちゃんはすごいなあ。)というのがあったと思います。そしてサラリーマンになりしばらくは株なんて忘れていました。ただ、会社の先輩が仕事中に隠れて証券会社に電話する姿を見たりしてました。しかも会社の電話から外線でかけているのを(いいのかな~)と思いながら見てました。のちにその先輩は「二度と株なんてやらない」というのですが、それはバブルの崩壊が始まるからでした。
バブル崩壊当時は株だけではなく土地投機も凄まじく「もうサラリーマンは家が買えない。政府はなんとかするべきだ。」という論調のニュースが多かったです。ニュースステーションの久米宏なんかの姿をよく覚えています。もうありませんが、会社に社内預金制度があり金利はなんと7%でした。すぐになくなり、生保の終身保険を改造した商品を代わりに提示されて乗り換えましたが、父が骨折したときに解約して治療費にしたのを覚えています。今にして思えば、当時の銀行でさえ定期預金で5%ありましたし、何も考えずに預金するのが正解でした。世の中は「デフレ」に突入しようとしていたので、結果からみれば預金だけしていた人が正しいですし、その後円高も進むので定期預金が大正解の時代なのですが、私は何を考えたのか「暴落暴落といっている今がチャンスなのではないか」という謎の判断をするわけです。
こうして私は近所のアイザワ証券会社に行くわけですが、電光掲示板がありいくつもの株価が表示されていて、その掲示板向きに椅子が30席以上は設置されていて、左側に受付カウンターがあるというお店でした。当時はスタンダードな地場の証券会社という感じです。私はまず貯金を郵便局から下して、証券会社に預けるのですが、最初から株を買ったわけではなく、当時あった中期国債ファンドというのちのMMFのような資金を滞留させる商品を買いました。株を買う場合はこれを解約して株を買うわけです。当時まだ20代前半でしたので、正直怖さと好奇心で証券会社に入るだけでアドレナリンがでていました。受付のお姉さんは(若い子が何もわからずに来たな)と思ったのか、優しく商品説明や株の買い方など教えてくれました。私はもともと小心者で慎重で、怖がりな人間ですので、すぐには株を買わず様子を見ながら、勉強をしつつ株を買う準備だけ先行したのです。でもこの株の「勉強」が最大の問題でした。
次回「初心者たなぶの投資記録(2)・・・投資の勉強」
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続きが楽しみです😊