リバモアは投機をギャンブルと扱わず、ビジネスとして扱うべきだと言っている。「入手できる有益なデータを駆使して、自分の能力のかぎりまで学び、理解しようと固く決意するべきである」著書「リバモア流投機術」で彼はそう書いた。リバモアは膨大な相場データから投機に適応できるルールをいくつも発見したといっているし、大きな相場の動きをなぜ事前に予測出来なかったのかを考えた。
考えながら床に就き、翌朝早くに新しいアイデアがひらめいて眠りから覚めるということもあったそうだ。新しいアイデアが浮かぶと、リバモアはそれが価値があるアイデアなのかどうか、過去のデータから値動きを徹底的に調べるのだという。ほとんどのアイデアは完ぺきには程遠かったというが、これらが形になり記録をつけ、指針として使用できる具体的な手法に発展されることが出来たものもあるという。
記述から、①常に相場のことを考えている②投機はギャンブルではなくビジネスである③過去の膨大な相場データを持っている④新しいアイデアがあれば過去のデーターを使い、必ず検証を行っている。
そして、彼は1つの結論に達した。投機にはすべき時とするべきでない時がある、ということだった。常に投資信託で長期投資することが正しいとされる昨今、真逆の答えだ。ましてやデイトレードも彼は否定している。そしてこう言うのだ「1年中トレーディングをし続けて利益をあげようとするのは、無鉄砲な人だけだ」と。
つまり「⑤常にマーケットにいるべきではなく、特定の法則・ルールで勝てる時だけ投資する」というのがリバモア流ということだ。
次回は「法則を使う方法について」
たなぶ
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