三猿金泉秘録(2)・・・相場の極意

牛田権三郎

著書の中で牛田権三郎は、相場の極意について書いている。「いつとても、買落城の弱とふげ、こわいところを買がごくいぞ」。

いつでも買い方が相場の急落にたまりかねて投げ始めたり、売り方の売り叩きでどこまで暴落するかわからな状況で、だれも買う気がしない恐怖の状況が起ったところを勇気を出して買いに出る。これが相場の極意である。

誰が見てもまだまだ暴落する底が見えない、あるいはどう考えても相場は上がるなどの状況は転換が起きやすいというのは、江戸時代も現代も変わらない。相場を動かすのは人の恐怖と欲望であることは、変わらないという事なのだろう。

たなぶ

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