いずれ来るというタイトルにしてますが、昨年から多くの株が下げてきていることに気付いている方も多いのではないか。銘柄も業種も違うのに、何か似たような下げを時間をずらしてみることが出来る。私はこれを「相場の神の手」と勝手に呼んでいる。資生堂、オリエンタルランド、最近では三菱商事など日本の株は下げ始めているといっていい。日経平均だけを見ていてはわからない日本株の変化が始まっていると私は思う。
【1】資金の確保:下げていく銘柄を持っているとどうしても難平の誘惑にかられる。人は損をした状態を長期に維持できるほど頑丈に作られてはいない。だが、十分買っていいと思える状況になるまで資金は確保しておいた方がいい。逆にこの値段なか買っていいと思って勝ったのなら、難平などせず買い増しはしないことだ。買いしかしない投資家は、基本的に下げ相場は修行僧にでもなったと思って、「我慢」をするしかない。できればの話だが。
【2】売りを覚える:相場には買いと売りがある。私は空売りは勧めない。私自身が空売りが下手だからだが、やるならツナギ売りがよいと思う。手持ち株を長期でもち、ツナギ売りで買いコストを下げていくやり方は、もっと知られていいように思う。売りは危険だという投資家も多いが、ツナギ売りは手持ち株と同じ銘柄を信用売りするのだがら、又裂きも青天井の上昇も心配ないのだが、どうしても理解されない。やってみれば、そばの幅は倍に広がる。下げ相場でも利益を出していける手法は投資家として、持っていた方がよいと思う。
【3】想定外に下げることがあることを想定する:よく「こんなに下げると思わなかった」という人がいるが、それは甘すぎる。特に今、上げ相場しか知らない多数の投資家が相場に入ってきている。こういう下げに対して耐性のないない投資家は動揺しやすい。昨年8月の短期的な暴落でさえ、相場から撤退して投げた投資家も多かった。ましてや年単位で下げていく下げ相場になれば、その数はさらに増えると思う。よく投資を始めたいという友人には、「インデックスを買えば4~7%の最終年利回りは得られるかもしれないが、3年に一度は30%程度の下げ、10年に1度は半分、場合によっては70%の下げあると覚悟してから始めた方がいい。」とアドバイスします。指数でこれなのだから、個別株などはさらにひどいことも起こります。もう一度、自分はその下げに耐えられるか。考えるべきだ。
煽り記事のようになってしまいましたが、今も資生堂のようなずっと下げている有名企業銘柄もあちこち出てきており、「神の手」はそのうち相場全体の指数としてみることもあるのではないかと思っています。今一度、いずれくる下げ相場を考えるきっかけにしてほしいです。
たなぶ
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