リバモア流投機術(7)ピボットポイント

ジェシー・リバモア
相場師ジェシー・リバモアは、相場の動きを読んでいるうちにピボットポイントという相場の転換点があることに気づいた。なので彼はこのピボットポイントが来るまでその銘柄を忍耐強く注視したという。ピボットポイントは場帳に価格を書き込み観察をしていると「語りかけてくる」とリバモアは言っている。これだけでは何をいっているか分からないので、著書から抜粋して例を見てみよう。


「例えばかなりの期間、下降トレンドにあった銘柄が40ドルという安値を付けたとしよう。その後数日間で45ドルまで急速に戻し、数ポイントの値幅で1週間が過ぎ、再度値を上げて49.5ドルまで達する。その後、市場の活気が失われ、数日間は薄商いが続く。ある日また売買高が増えて3,4ポイント下げ、そのままずるずるとピボットポイントである40ドル近くまで落ちる。その時こそ、マーケットを注意深く見守らねばならないときである。なぜなら、その株の下降トレンドが本格的に再開するなら、次の意味ある上昇がくる前に、そのピボットポイントより3ポイント以上安い値を付けるはずだからだ。もし40ドルを突き抜けない場合、その安値から3ポイント上昇したらすぐに買えという合図である。。。」


そのまま読めば、下落トレンドから安値付けいったん戻しの後のさらに下落が前科安値を抜かず反発したら買え、という事だろうか。2024年9月現在の日経平均はまさにこの話の通りではないだろうか。リバモア的には今の日本株は買いなのだろう。


ポイントとして
①日々の値動きは記録する。
②記録した値動きを観察して考察する。
③前回安値(高値)からの2番底(高値)の後の動きをリバモアは重視していた。


たなぶ

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