私はあまり青汁王子の事は良く知りませんが、たまたま投資失敗の動画を見たので感想など述べたい。三崎さんというお名前のようなので、三崎さんというのがいいのか分かりませんが三崎さんで通したい。ご本人が詳しく述べてますが、やっていた事は「買いの買い」2階建ての信用取引だったようです。何度かこのブログでも書いてきましたが、信用取引の買いをする人は大体どこかで破綻します。レバレッジ投資というのは、利益も多いが逆に動けば大きな損失に繋がります。私はツナギ売買をしてますので、信用取引は使ってますが「売り」しか使いません。三崎さんは現物の買いを行い、その株を担保に同じ株を信用買いしていたとの事。もう破綻しかないやり方だと思います。
運よくこの方法で儲けた人は、必ずまたやりますので(しかもポジション量を増やして)時間の問題で破綻します。何故なら必ず相場の急落というのは来るからです。特に先日のような暴落ともいえる急落になるとストップ安にもなり、追証どころか借金になることもざらです。三崎さんは自分の会社から資金を回して現引きをしたといってますから、正確にはまだ破綻はしていないと思いますがこの先はどうなるかわかりません。会社から借りた金は利子を付けて返さなければなりませんし、会社の回転資金がなくなれば倒産もあるでしょう。三崎さんにしてみれば、早く株価が上がってもらい売って資金を回収したい所でしょう。株価もかなり戻してきているので、その希望は順調に進んでいるのかもしれません。
ですが、心配なのは彼が「早く回収したい」という気持ちが強い事です。つまり、もう一度「買いの買い・2階建て」をするのではという心配です。会社の資金繰りという言ってしまえば短期資金で株投資をするのは、本当にご法度なんですが、三崎さんはそれをするしか破綻を回避できなかった。彼の心理としては、「早く回収したい」そんな思いでいっぱいのはずです。株価も戻しつつあるなかで、もう一度信用買いをしてしまうのは人間として有り得るのではないでしょうか。今回の急落から相場は戻してきてます。昨日のNY先物では日経平均は4万円を超えています。「相場は恐怖と欲望のゲーム」なので、多くの人は「早く金持ちになりたい」と思っています。これが落とし穴なのですが、人の心は弱いものです。
今回の暴落で過去1番の追証だったという話も聞きました。多くの投資家が「早く儲けたい」と頑張っているのでしょう。相場から撤退した人も多数いるでしょうが、まだ相場に残れた彼らの心理は「1日も早く傷付いたポジションを元に戻したい」という事だと思います。そして、暴落後で投げてしまい、その後の急騰を見た彼らも恐々と相場に戻ってきているのではないでしょうか。多くの投資動画で、「長い目で見れば急落・暴落は買いのチャンス、私はそこで買った!」という話で溢れています。今回も戻しが早かったことも相場に人を戻す理由になるのではないでしょうか。
でも、こんな時には次の急落が起きやすい。それが何が引き金になるのかはわかりませんし、アメリカの大統領選挙なのか、FRBの利下げなのか分かりません。でも、暴落へのしかも長期の下げ相場への対策をしない投資家は結局相場から撤退することになるのではないでしょうか。相場を読み切ることは誰にもできませんが、キャッシュを増やしたり、ツナギを付けたりして準備は出来ます。私も準備を始めてます。この秋、嫌な事が起きなければいいのですが準備はしておきます。青汁王子こと三崎さんの、再度の急落での破綻ニュースを聞くことにならなければいいと思う次第です。
たなぶ
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