ツナギ売買とアセットアロケーション

相場について

アセットアロケーションとは様々な投資商品を組み合わせてリスクを減らしながら、リターンを得るという人類の英知だ。株式と債券を組み合わせるのは、その一番ポピュラーな例で、一般的には景気がいいと株価が上がり金利が上がるので、債券は下がります。また、景気が悪くなると株価は下がりますが金利は下がり債券は値上がりします。ですので逆の動きをするものを組み合わせる事でリスクが減らせます。この場合のリスクというのは「危なさ」ではなく、値動きの幅である標準偏差の事です。ですの不動産や株、債券、金、コモディティーなど様々なもので色々なアセットアロケーションが組まれます。すべてはリスクとリターンの適切なバランスを組むためのものです。

同じ動きをする者同士を数字表し、全く同じだと「1」で「0」になると相関性がないとされます。株と債券は逆の動きになりますのでマイナスで表示されます。例えば日本株に対してアメリカ10年国債は「-0.29」となりリストの低減先として利用されます。日本株を多く持つ機関投資家が米国債を持つのはこんな理屈からです。

あまり言われないのですが、私はツナギ売買もこの考えに近いのではないかと思います。A株について債券を持ってリスクを低減するのもいいですが、全く反対の動きをするものつまり「-1」のものを持てばどうでしょうか。そう、資産の変動はゼロになります。ツナギ売買をすると収支上はあまり動かず(100%ツナギ玉をいれないので)、資産の変動がマイルドになります。


多くの投資家が一番苦しむのは、価格御変動幅です。現在の株高も株が上がってうれしいが「いつ暴落するのか。今の利益を失わないか」と悩み、利食いした人は「しまった利食いが早すぎた、こんなに上がるなら売らなければよかった」と悔い、人によっては再度売った銘柄を買う人もいるでしょう。兎に角、価格変動(リスク)が投資家を悩ませ、苦しめるのです。アセットアロケーションも所詮は大きなリスクをしょっていることに間違いありません。もっとツナギ売買の理解が広まればうれしいものです。

たなぶ

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