立花義正(2)・・・日本電気の売買譜

立花義正

立花氏については人となりから書きたいところですが、前回売買譜について書いたので、まずは1例から。パイオニ屋になるまえの昭和33年の日本電気での売買譜です(あなたも株のプロになれる p182より)。

 売買    残玉

2-     2-
3-     5-
5-     10-
 ー2    10-2
 ー3    10-5
5-     10ー
 ー2    10ー2
 ー3    10-5
5ー     10-


売買譜は、「ー」の左が買い、右が売になります。残玉はポジションの事です。上の売買譜から2,3,5の不等分割での本玉会をして、その後2,3の不等分割でのツナギ、そして5のツナギ買い戻し。そこから2,5の再度不等分割のツナギをして、5のツナギ外しをしたことがわかります。こういうのがうねり取りのやり方です。勿論、10の買い玉を売ってポジションなしにすることも良くあります。この買いポジションを持ち続けてツナギ売りだけを続けるのが、私がやっているツナギ売買になります(山種の手法です)。

本書にはたくさんの売買譜が乗っており、本当に勉強になります。ちなみに上の1個の売買譜からでも、
①仕掛けは分割で行っている。
②押し目は本玉売りではなくツナギを使って取っている。
③分割は不等分割を使っている。

という事がわかります。相場師の売買譜は実践の履歴なので、大変勉強になります。そして考えさせられます。何故、分割なのかナンピンと何が違うのか。そして何故下がるのに現物売ではなくツナギなのかなど、考えなければならないことも浮かびます。積み立て長期投資とは、全く違う世界がここにはあるのです。

たなぶ   

コメント

タイトルとURLをコピーしました