アメリカの消費者物価が7.5%と発表されました。40年ぶりの高さで市場予想の7.3%を上回った。これを受けて米10年国債利回りは2.043%と上昇し、株価はダウが526ドル(1.47%)、S&P500は83P(1.81%)、NASDAQは304P(2.1%)、NASDAQ100は351P(2.33%)それぞれ大幅安となっている。
第3波の始まりかと思う。アメリカは悪性インフレの時期に入ったようだ。インフレは始まると抑えるのに時間がかかる。人のマインドに関わるからだ。日本のデフレもそうだ。値段が上がらない世界で生きていると銀行貯金が一番よくなる。実際デフレでは現金が一番強いので、庶民の判断は間違っていなかった。しかし、これからはどうかな?
昨日日銀が国債買い入れするとニュースがあった。金利が上がれば国家財政にも影響が出てくるので金利を低く抑えたくなるのはわかるが、日米金利差が拡大すれば円安が進み、輸入物価が上がる。これまでは携帯電話値下げで見えなかった日本の物価上昇もこれからは表れてくるのではないか。もし日本の物価上昇が2%を越えたら、日銀はどうするのだろうか。マイナス金利をやめるのだろうか。円安を止めるために利上げをする時期がいずれ来ると思う。
インフレの時代。それは様々なルールを変えていくと思う。マイホームを買っている人は変動金利の方も多い。金利上昇と国家財政困窮での税金や社会保険料のアップは今後さらに酷くなることが予想される。そして頼みの綱だった株式投資も金利上昇で今後は厳しくなる。一般投資家は下げを取る売りもしないし、コモディティーも買わない。金融リテラシーの多寡が人々の人生を分岐する。生き残るために知識武装しよう。そして自分の頭で考えよう。
たなぶ
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