売りは特別なものと思う投資家が多い。逆に上がったら青天井なんでしょ、なんていう人もいるが、売り買いの基準がはっきりしていれば、途中で手仕舞えばいいだけなので、何も怖くはない。逆に下げ相場で買い玉しかない方が怖くてたまらないが、普通の投資家は「売玉」を持たない。
売りにも、空売り、ツナギ売り、下落保険の売り、利益確保の売り、鞘取りの売りなど使い方は様々だ。
当たり前だけど、相場は上がったり下がったりする。上げは買いで下げは売りでとるしかない。この十数年金利はずっと下げてきて株は高かった。これからの20年は違うと思う。金利が上がり、インフレがあり、株価と債券は冴えない。こんな時はコモディティを買うか、株や債券を売りで取るしかない。長期投資がいいのはわかるが、10年も下げたらどんな強い信念の人も、手持ちを売ると思う。もう、嫌だ!ってね。
70年度から80年代に近い経済状況が、今後発生するのだと思う。コモディティ、原油や金、穀物など様々なものが不足して上がる。ロシアのウクライナ侵攻は、このゲームチェンジの始まりだったかもしれない。プーチンがそこまで考えて侵攻したとは思わないが、反西側と西側の長期間の戦いが始まるように思えるのだ。「売り玉」というものに、もっと注目していいのではと言いたい。
たなぶ
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